消泡剤とは泡を消してくれる添加物のこと

消泡剤は発泡液の発泡を抑えることが目的の添加物です。主に製品の製造工程で泡が残ると不都合な時に使われます。加工助剤として豆腐の製造工程で使用されるなど、広い用途で使われています。

消泡剤には種類が沢山ある

消泡剤には種類があり、大きくわければシリコーン系消泡剤と有機系消泡剤の二種類があります。シリコーン系消泡剤の特徴は速効性です。油が混じっていても使える汎用性も魅力です。有機系消泡剤は水性の発泡液に適していますが、非水性には弱いという特徴があります。シリコーン系消泡剤の中にも種類があり、オイル型・溶液型・オイルコンパウンド型・エマルジョン型・自己乳化型などがあります。オイル型は油性の発泡液に使用し、溶液型は予め溶液にして添加時の分散効率を上げています。オイルコンパウンド型はシリカ粉を配合し、水性発泡液にも効果を発揮します。エマルジョン型は最も汎用性がある水性発泡液用消泡剤で、広い用途で利用されています。自己乳化型は、酸性やアルカリ性発泡液に対して有効で持続性にも優れています。

金属加工時のリン酸処理に消泡剤は必要

消泡剤で特に重要になるのはリン酸処理の時です。リン酸処理は表面洗浄とすすぎの後で表面を滑らかにするために行いますが、リン酸処理をすることによって、その後に行う塗装の完成度が上がると言われています。リン酸処理の直前に消泡剤を使えば泡を残さずに加工を行うこともできます。泡をつけたまま金属加工をすると表面に凹凸ができてしまい製品の質を下げてしまいますが、消泡剤を使えば品質の低下を防ぐことができます。

消泡剤(しょうほうざい)は、液体に泡ができるのを防いだり、泡をなくしたりする作用があります。化粧品、工業製品、食品などさまざまなものに使用されています。